2024年7月8日月曜日

症例20 前腕で測るだけでは骨粗鬆症は分からない


60代前半の女性
 
他の病院で骨密度を測っており、低いのだ、と言われている患者さん。
今までのデータを見せていただいたが、3年間骨密度を測っているが、60%程度と確かに低い値であった(70%以下が骨粗鬆症)。

 ところで、この測定が、前腕部での測定であった。
 これでは正確なことは分からない。

 当院では、腰椎、右・左大腿骨頸部の3カ所で測っている。
 これが一番手間はかかるのだが、正確を期せるのである。
 これで一度計測してみようということになった。
 すると下図のようになった。


60代で60%だとすごく低い印象を受ける。 
ただ、実際の当院の計測では骨粗鬆症の手前の骨減少状態というべき状態で、それほど深刻ではない。

 前医から ビタミンD製剤のエディロールが処方されているので、引き続きその処方を継続することとした。
 これで十分だろう。

 あと、今まで積極的に運動をされていた人で、現在もヨガをされているので、引き続き励むようにとお伝えした。


症例2 81歳女性 私の母です



症例6 14年ぶりに骨密度を測定した72歳の女性

症例7 骨粗鬆症治療薬が効を奏したケース

症例8 運動を積極的にされる79歳の女性 身体機能がすばらしい

症例9 骨粗鬆症の薬を使い分け、骨密度を維持している81歳女性

症例10 骨密度が下がっている80歳 女性 12年間のデータ

症例11 当院での骨粗鬆症診療の実際 動画で(令和2年5月16日)
 大学時代に全国大会(インカレ)に出場したことのある76歳女性

症例12 90歳でありながら非常に元気な女性 
     十分な筋力と食の太さこそが長寿の秘訣 









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