70代前半の女性。
他の病院で骨密度の低下を強く指摘され、注射剤を勧められた。
ビス製剤でも副作用が強く出たため、あまり注射までは気が進まないようであった。
しかし、その病院で、今のままであるとそのうちに寝たきりになる、と言われ、「ワラにもすがる思い」で当院を受診された、と。
最近当院では実はこのようなケースが多い。
注射剤を勧められたが、気が進まない、好まない、という患者さんが当院を訪れるケースが多い。
ここ10年で多く出始めた注射剤は骨密度を上げる効果が強い。
すぐれた薬であると思う。
ただ、値段が高いし、注射を好まない方も多い。
また、骨粗鬆症は10年、15年先の状況を考えながら治療するもの。
あまり気の進まない治療を「すぐに」と強く勧めるのはいかがなものか。
と私は考えている。
骨密度を測った。
数字からは上の様に判断するので、この方は確かに低め。
ただ、握力は両方で20kg以上ある。
このような方は、元気に長生きできるというデータもある。
骨密度だけではなく、いろいろな面から総合的に判断すべきであると思う。
当院では基礎体力のチェック、食事の状態のチェックを必ず行っている。
片足立ちをしてみると、楽に1分間立てる人なのである。
このような方は、なかなか転ばない。
アンケートで栄養をチェックすると以下の様になった。
きっちりと食べていらっしゃる。
大学で栄養学を教えられているそうである。
姿勢もきちんとしている。
このような方は、すぐに骨折することはまずない様に思われる。
骨折するのも運、不運があると思う。
この肩に対しても望まないのであれば、注射はとりあえずしなくても構わないだろう、と申し上げた。
エディロール内服でしばらく治療するものとするとした。
症例2 81歳女性 私の母です
症例6 14年ぶりに骨密度を測定した72歳の女性
症例7 骨粗鬆症治療薬が効を奏したケース
症例8 運動を積極的にされる79歳の女性 身体機能がすばらしい
症例9 骨粗鬆症の薬を使い分け、骨密度を維持している81歳女性
症例10 骨密度が下がっている80歳 女性 12年間のデータ
症例11 当院での骨粗鬆症診療の実際 動画で(令和2年5月16日)
大学時代に全国大会(インカレ)に出場したことのある76歳女性
症例12 90歳でありながら非常に元気な女性
十分な筋力と食の太さこそが長寿の秘訣
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症例17 きちんと食事をしている88歳の女性 (令和6年4月9日)
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症例19 骨密度も骨格も素晴らしい72歳女性(令和6年5月31日)
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