2024年5月31日金曜日

症例19 骨密度も骨格も素晴らしい72歳女性

 骨粗鬆症 当院ではこう診る 目次 

 ある時、72歳の女性の骨密度を測定したところ、素晴らしい値を得た。

 骨密度はほぼ20歳から30歳女性の平均がそれ以上。
 また、レントゲンを見ると骨格も若々しいのである。
 骨の状態も、生まれ持ったものが大きいのである。
 しかし、生まれ持ったものがなくてもがっかりすることはない。
 今や、骨密度の数字をあげる薬はいくらでもある。
 しかし、この数字より大事なものがある。
 それは身体機能である。
 敏捷に動ける身体作り
 姿勢が美しい背筋のピンと伸びた体作り
 転ばない身体作り
 それを可能にするのは日々の運動である。
 運動こそが大事であるのだ、ということを改めて皆様にお勧めしたい。

 





骨粗鬆症 当院ではこう診る 目次


症例2 81歳女性 私の母です



症例6 14年ぶりに骨密度を測定した72歳の女性

症例7 骨粗鬆症治療薬が効を奏したケース

症例8 運動を積極的にされる79歳の女性 身体機能がすばらしい

症例9 骨粗鬆症の薬を使い分け、骨密度を維持している81歳女性

症例10 骨密度が下がっている80歳 女性 12年間のデータ

症例11 当院での骨粗鬆症診療の実際 動画で(令和2年5月16日)
 大学時代に全国大会(インカレ)に出場したことのある76歳女性

症例12 90歳でありながら非常に元気な女性 
     十分な筋力と食の太さこそが長寿の秘訣 








2024年5月17日金曜日

症例18 栄養学の専門家の70代女性

骨粗鬆症 当院ではこう診る 目次 

70代前半の女性。
他の病院で骨密度の低下を強く指摘され、注射剤を勧められた。
ビス製剤でも副作用が強く出たため、あまり注射までは気が進まないようであった。
しかし、その病院で、今のままであるとそのうちに寝たきりになる、と言われ、「ワラにもすがる思い」で当院を受診された、と。

 最近当院では実はこのようなケースが多い。
 注射剤を勧められたが、気が進まない、好まない、という患者さんが当院を訪れるケースが多い。

 ここ10年で多く出始めた注射剤は骨密度を上げる効果が強い。
 すぐれた薬であると思う。
 ただ、値段が高いし、注射を好まない方も多い。

 また、骨粗鬆症は10年、15年先の状況を考えながら治療するもの。
 あまり気の進まない治療を「すぐに」と強く勧めるのはいかがなものか。
 と私は考えている。

 骨密度を測った。




数字からは上の様に判断するので、この方は確かに低め。
ただ、握力は両方で20kg以上ある。
このような方は、元気に長生きできるというデータもある。
 骨密度だけではなく、いろいろな面から総合的に判断すべきであると思う。
 当院では基礎体力のチェック、食事の状態のチェックを必ず行っている。



片足立ちをしてみると、楽に1分間立てる人なのである。
このような方は、なかなか転ばない。



アンケートで栄養をチェックすると以下の様になった。
きっちりと食べていらっしゃる。
大学で栄養学を教えられているそうである。



姿勢もきちんとしている。
このような方は、すぐに骨折することはまずない様に思われる。
 骨折するのも運、不運があると思う。
 この肩に対しても望まないのであれば、注射はとりあえずしなくても構わないだろう、と申し上げた。
 エディロール内服でしばらく治療するものとするとした。


骨粗鬆症 当院ではこう診る 目次


症例2 81歳女性 私の母です



症例6 14年ぶりに骨密度を測定した72歳の女性

症例7 骨粗鬆症治療薬が効を奏したケース

症例8 運動を積極的にされる79歳の女性 身体機能がすばらしい

症例9 骨粗鬆症の薬を使い分け、骨密度を維持している81歳女性

症例10 骨密度が下がっている80歳 女性 12年間のデータ

症例11 当院での骨粗鬆症診療の実際 動画で(令和2年5月16日)
 大学時代に全国大会(インカレ)に出場したことのある76歳女性

症例12 90歳でありながら非常に元気な女性 
     十分な筋力と食の太さこそが長寿の秘訣